職場で働いていると、人間関係にモヤモヤすることがあります。
仕事そのものが嫌なわけではないのに、
- 誰かの仕事について陰で話している
- 「なんでできないんだろう」と愚痴を言っている
- ミスがあると、まず「誰がやったの?」となる
- 本人には言わず、周囲だけで不満を話している
そんな場面に出会うこともあります。
私自身、看護師としていくつかの職場を経験してきました。
その中には、人間関係に気を遣う職場もありました。
一方で、困ったときに自然と助けてもらえたり、ミスをしても一緒に改善策を考えてくれたりする、とても働きやすい職場もありました。
両方を経験したからこそ、最近あらためて思うことがあります。
「同じ仕事でも、職場の雰囲気によって働きやすさは大きく変わる」
今回は、私自身の経験から、職場での指摘や陰口、ミスへの向き合い方について考えてみました。
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一度教えてできなかった人を、陰で話していた職場
以前の職場で、移動してきたばかりのスタッフについて、周囲で話している場面がありました。
一度仕事を教えて、次にその人がやったときにうまくできなかった。
すると本人がいないところで、
「なんでできないんだろう」
というような愚痴が出ていました。
私は、その場で強く反論したわけではありません。
「そうなんですね」と聞きながら、流していました。
無反応だったわけでもありません。
正直に言えば、その場の空気に合わせていた部分があります。
私がその職場に入ったときから、すでにそういう雰囲気があったからです。
「この職場では、こういう感じなんだ」
そう思って、波風を立てないようにしていました。
でも、心の中では少し引っかかっていました。
「本人に直接言えばいいのに」と思うこともあった
移動や中途採用で入ってきた人は、それまでに経験してきた職場があります。
当然、それぞれに「今までこうしてきた」という経験があります。
でも、新しい職場には、その職場なりのやり方があります。
経験がある人だからこそ、「今までのやり方」と「新しい職場のやり方」の間でズレが生じることもあります。
だから私は、
「ここはこうした方がいいよ」
「この職場ではこうしているよ」
と、本人に伝えてあげればいいのではないかと思っていました。
もちろん、言い方は大切です。
「なんでできないの?」と言われるのと、「ここはこうするといいよ」と言われるのでは、同じ指摘でも受け取り方は違います。
私は、注意されること自体が嫌なわけではない
今回、自分自身について考えていて気づいたことがあります。
私は、仕事について注意されたり、指摘されたりすること自体が嫌なわけではありません。
もちろん、指摘された瞬間はショックです。
「自分はできていなかったんだ」と落ち込むこともあります。
でも、その後に考えると、
「教えてもらえてよかった」
と思います。
知らないことを知らないままにしておく方が怖いからです。
だから、「ここは違うよ」「こうした方がいいよ」と教えてもらえることは、私はありがたいと思っています。
むしろ、本人には何も言わないまま、周囲だけで「なんでできないんだろう」と話される方が、私はしんどい。
ただ、何でも本人に直接言えばいいわけではない
だからといって、「気になることは全部本人に直接言えばいい」とも思っていません。
相手との関係や立場、タイミングによっては、直接言わない方がいい場合もあります。
自分から伝えるより、上司や別の同僚から伝えた方が受け取りやすいこともあります。
私自身も、
「これは直接言った方がいいかな?」
「誰かに相談した方がいいかな?」
と周囲に相談したことがあります。
大切なのは、「言う・言わない」の二択ではなく、どう伝えるのがいいのかを考えること。
特に看護の仕事では、最終的には患者さんの安全にも関わります。
自分の感情だけで判断するのではなく、チームとしてどうするのがいいのかを考えることも必要だと思っています。
「この人は仕事ができない」と決めつけてしまう怖さ
もう一つ、職場で気になったことがあります。
最初の印象で、
「この人は仕事ができない」
とレッテルを貼られてしまうことです。
一度そういう見方をされると、その後に何かあるたび、
「また何かあった」
「やっぱりこの人はできない」
という目で見られてしまうことがあります。
でも、本当にその人だけの問題なのでしょうか。
仕事のミスは、誰にでも起こる可能性があります。
今日は自分ではなかった。
でも、もしかしたら自分だったかもしれない。
そう考えると、誰か一人を責め続けることに違和感を覚えるようになりました。
ミスが起きたとき、「誰のせい?」だけで終わらせない
もちろん、仕事上のミスをそのままにしていいわけではありません。
患者さんに影響が出ることであれば、原因を確認し、再発防止を考える必要があります。
ただ、「誰がやったの?」だけで終わってしまうのではなく、
「なぜ起きたのか」
「次はどうすれば防げるのか」
まで考えることも大切だと思います。
- 情報共有が十分だったか
- 手順が分かりにくくなかったか
- 教育方法に問題がなかったか
- 忙しさで確認が省かれていなかったか
- 誰が担当しても分かる仕組みになっているか
こうしたことをチームで考えていく。
ミスをした本人に責任がある場合でも、個人への指摘と職場全体の仕組みの見直しは両立できます。
「何回聞いてもいいよ」と言ってくれた職場
ここからは、私が実際に「働きやすい」と感じた職場の話です。
以前、一度で仕事を覚えられないと陰で言われるような職場を経験しました。
その後に働いた職場では、分からないことを確認するとき、
「何回も聞いてごめんなさい」
と謝る私に、
「いいよ、いいよ。何回聞いてもいいよ」
と言ってくれる人がいました。
これが、本当にありがたかった。
分からないことを聞くことに対して、嫌な顔をされない。
何度確認しても、丁寧に対応してくれる。
そんな環境だと、
「聞いたら迷惑かな」
と余計なことを考えずに相談できます。
困ったときに、気軽に相談できる安心感
その職場では、困ったときにも親身になって考えてくれました。
私がすごく落ち込んでいたときには、
「そこまで気にしなくていいよ」
と言ってくれたこともあります。
もちろん、仕事上の責任がなくなるわけではありません。
でも、「大丈夫だよ」と言ってもらえるだけで、安心して次の仕事に向かえます。
何か困ったことがあっても、
「ちょっと相談してみよう」
と思える。
そして、「大丈夫だよ」と言ってもらえれば、モヤモヤしたまま仕事をすることも減ります。
私は、この「気軽に相談できる」という環境が、働きやすさにつながっていたと思います。
ミスをしても、個人攻撃をされなかった
その職場でも、もちろんミスはありました。
私自身も、自分のせいだと思って落ち込むことがありました。
自分に責任があることもあります。
でも、そこで終わらないんです。
「じゃあ、これを職場でみんなで考えていこう」
「次はどうしたらいいだろう?」
と、チームで考える。
みんなが自分のこととして意見を出して、話し合う。
そして、その結果を今後の仕事や関わり方に生かしていく。
そこでは、何かあったときに個人攻撃をすることがありませんでした。
この違いは、とても大きいと感じました。
忙しいときも、職場の雰囲気が悪くならない
もう一つ、その職場で印象に残っていることがあります。
仕事なので、当然忙しいときもあります。
忙しいと、誰でも余裕がなくなります。
でも、その職場では、忙しさを周囲にぶつけてピリピリするようなことがほとんどありませんでした。
みんな忙しい。
だからこそ、その気持ちはお互いに分かっている。
そして、忙しさを共有しながら、自然に協力する。
誰か一人に負担を押しつけるのではなく、みんなで動く。
忙しさはあるのに、職場全体がギスギスしない。
私は、そこもすごく働きやすいと感じていました。
【本文画像②:協力・チームワークをイメージできる写真】
働きやすい職場は「優しいだけ」ではない
ここは、今回の記事で誤解してほしくないところです。
働きやすい職場というのは、「何をしても怒られない職場」ではありません。
必要なことはきちんと指摘されます。
間違いがあれば、注意されることもあります。
でも、
「あなたはダメ」
と人そのものを否定するのではなく、
「ここを直せば、次はもっと良くなる」
という方向に話が進む。
だから、注意されても「次に生かそう」と思えるのだと思います。
中途で入った人にも「新しいメンバー」として接する
中途採用や異動で入ってくる人は、すでに経験があります。
周囲より年齢が上の場合もあります。
そうすると、「経験者だから言いにくい」ということもあると思います。
でも、そこで遠慮して必要な指摘をしないのも、本人にとっては良くない場合があります。
私が働きやすいと感じた職場では、経験者であっても、
「ここでは新しいメンバー」
として迎えていました。
良かったところは、
「ここ、よかったよ」
と伝える。
改善した方がいいところは、
「ここはこうした方がいいよ」
と伝える。
その人のこれまでの経験を否定するのではなく、新しい職場で一緒に働くために必要なことを伝える。
そういう教育体制があることも、働きやすさにつながっていたと思います。
人によって、受け止め方は違う
今回、自分自身についても考えました。
私は、職場の人間関係や周囲の言葉を気にしてしまう方です。
でも、同じ状況でも気にならない人もいるでしょう。
その日の体調や気持ちによっても、受け止め方は変わります。
だから、「これくらい誰でも気にしない」とも言えません。
逆に、「こんなことで気にする自分が悪い」と決めつける必要もないと思います。
大切なのは、自分がどういうことを気にしやすいのかを知っておくこと。
そのうえで、必要以上に周囲の言葉に振り回されないことなのだと思います。
職場の人間関係で、私が大切にしたいこと
① 陰口には深入りしない
その場にいたとしても、すべてに同意する必要はありません。
波風を立てたくないときは、聞き流すという選択もあります。
ただ、できることなら、自分から誰かを責める側には回らないようにしたいと思っています。
② 必要なことは、できるだけ建設的に伝える
「できない」と責めるのではなく、「こうするといいよ」と、次につながる伝え方をしたい。
③ 直接言うか迷ったら相談する
自分が直接伝えた方がいいのか、上司や同僚から伝えてもらった方がいいのか。
一人で判断せず、相談することも大切です。
④ ミスを個人攻撃で終わらせない
「誰が悪いか」だけではなく、「なぜ起きたのか」「次はどうすれば防げるのか」をチームで考える。
⑤ 自分も「明日は我が身」と考える
今日は自分ではなかった。
でも、明日は自分かもしれない。
そう思えば、誰かのミスを必要以上に責めることにも、少しブレーキをかけられると思います。
まとめ|「誰が悪い?」より「次はどうする?」
職場の人間関係は、簡単には割り切れません。
陰口を聞いてしまうこともあります。
仕事のやり方が合わないこともあります。
誰かのミスにモヤモヤすることもあります。
そして、自分自身が誰かの言葉に傷つくこともあります。
私自身、以前はその場の空気に合わせて、聞き流していたこともありました。
でも、いくつかの職場を経験してきて、今は思います。
同じように忙しく働いていても、職場の雰囲気によって働きやすさは大きく変わる。
何度聞いても、
「いいよ、何回聞いてもいいよ」
と言ってくれる。
困ったときには、一緒に考えてくれる。
ミスをしたときには、個人を責めるのではなく、
「じゃあ、次はどうしたらいい?」
とチームで考える。
忙しいときには、お互いに大変さを分かって協力する。
そんな小さな積み重ねが、職場の安心感につながっているのだと思います。
完璧な職場なんて、きっとありません。
でも、
「間違ったら責められる職場」ではなく、「間違ったら、次にどうするかを一緒に考えられる職場」
であれば、同じミスでも、その経験を次に生かせるのではないでしょうか。
私自身も、誰かに注意するときには、
「相手を責めるためではなく、その人やチームが次に困らないために伝える」
ということを忘れないようにしたいと思っています。