「頭が痛いけれど、いつものことだから……」
以前の私は、頭痛が起きても鎮痛剤を飲んで、できるだけ我慢していました。
35歳頃にはすでに頭痛があり、1か月に数回程度、鎮痛剤を飲むこともありました。薬が効くこともありましたが、効かないときは動くこともつらく、横になっているしかありませんでした。
そんな私に大きな変化があったのが、2025年12月です。
突然、目の前がキラキラと光るような症状が現れました。
今まで経験したことのない症状だったため、「脳の病気なのではないか」「麻痺や命に関わる病気だったらどうしよう」と不安になり、脳神経内科を受診しました。
検査を受けた結果、私は片頭痛と診断されました。
この記事では、私が経験した片頭痛の症状や受診のきっかけ、治療によって日常生活がどう変わったのかを、体験談としてまとめます。
この記事を読む前に
この記事は個人の体験をもとにした内容です。症状や治療方法には個人差があります。頭痛や視覚症状などが気になる場合は、自己判断せず医療機関へ相談してください。
私には以前から頭痛があった
頭痛がいつから始まったのか、はっきりとは覚えていません。
ただ、35歳くらいにはすでに頭痛がありました。
当時は「頭痛持ちなのかな」くらいに考えていて、特別な病気だとは思っていませんでした。
1か月に数回ほど頭痛があり、鎮痛剤を飲むこともありました。
薬が効くこともありましたが、効かないときは本当に何もできません。
家事などの日常生活もままならず、横になって痛みが過ぎるのを待つこともありました。
それでも、それまでの私は「頭痛とはそういうもの」と考えて、病院を受診することはありませんでした。
2025年12月、目の前がキラキラして不安になった
そんな私が受診を考えるきっかけになったのが、2025年12月に突然起こった視覚症状でした。
目の前がキラキラと光るように見えたのです。
その症状は数分程度でしたが、これまで経験したことがありませんでした。
「何かおかしい」
そう感じました。
しかも、その後には頭痛もありました。
それまでにも頭痛はありましたが、今までとは違う症状が加わったことで、一気に不安になりました。
特に怖かったのは、
「脳の病気だったらどうしよう」
ということでした。
麻痺が起きたり、命に関わるような病気だったりするのではないかと考え、脳神経内科を受診することにしました。
私が経験した片頭痛の症状
私の場合、主な症状は次のようなものでした。
- 両側のこめかみが痛む
- 目の奥も痛む
- 締め付けられるような痛み
- 痛みの強さは10段階で8程度
- めまいがある
- 光がまぶしく感じる
- 数時間続く
- ほぼ毎日のように起こっていた
- 日常生活に支障が出ることがある
「片頭痛」という名前から、片側だけが痛む病気だと思っている人もいるかもしれません。
私自身もそうでした。
しかし、日本神経学会の解説では、片頭痛は両側性の頭痛を経験する人も少なくないとされています。
私の場合も、痛みは片側ではなく、両方のこめかみと目の奥でした。
「締め付けられるような痛み」だった
私の頭痛は、ズキンズキンと脈打つような痛みというより、締め付けられるような痛みでした。
痛みの強さは、自分の感覚では10段階で8くらい。
かなり強い痛みです。
頭痛が起こると家事などの日常生活ができなくなり、横になって休むこともありました。
「また頭痛が起こるかもしれない」という不安もあり、予定をキャンセルすることもありました。
私にとって一番つらかったこと
頭痛そのものだけではなく、「頭痛によって普通の生活ができなくなること」でした。
私の片頭痛のきっかけになっていたもの
振り返ってみると、私の場合は次のようなときに頭痛が起こりやすかったと感じています。
- 睡眠不足
- 疲れ
- ストレス
- 気圧の変化
- 考え事をしたとき
- 頭を使ったとき
反対に、頭痛が起きたときは、
横になること
何も考えないこと
で少し楽になることがありました。
もちろん、頭痛のきっかけや対処法は人によって違います。
「自分の場合は何がきっかけになっているのか」を記録しておくと、受診時にも医師へ伝えやすいと思います。
鎮痛剤が効かないこともあった
受診する前は、市販の鎮痛剤を使っていました。
1か月に数回程度、頭痛が起きたときに飲んでいました。
効くこともありましたが、効かないこともありました。
薬を飲んでも痛みが引かないときは、動くこともできず、横になっているしかありません。
「薬を飲めば何とかなる」と思っていた時期もありましたが、今振り返ると、もっと早く受診していてもよかったと思っています。
目の前がキラキラして脳神経内科を受診
2025年12月に目の前がキラキラする症状が出たことで、私は脳神経内科を受診しました。
診察ではMRI検査を受けました。
私が一番心配していたのは、「脳の病気ではないか」ということ。
そのため、検査を受けること自体にも不安がありました。
結果として片頭痛と診断され、脳の病気ではなかったことに安心しました。
「脳の病院じゃなくてよかった」
麻痺が起きたり、命に関わったりするような病気だったら……と考えていたからです。
片頭痛には「前兆」がある場合もある
片頭痛には、頭痛の前に「前兆」と呼ばれる症状が現れる場合があります。
日本神経学会によると、視覚性の前兆として、キラキラした光やギザギザした光などが見えることがあります。通常、前兆は60分以内に終わり、その後に頭痛が始まることがあります。
私の場合も、目の前がキラキラした後に頭痛がありました。
ここは自己判断しないことが大切
「目の前がキラキラしたから片頭痛」と自己判断することはおすすめしません。
視覚症状にはさまざまな原因が考えられるため、初めて経験した症状や、いつもと違う症状が出た場合は医療機関に相談することが大切だと、今回の経験から感じています。
治療を始めて、ほぼ毎日の頭痛が週2回程度に
片頭痛と診断された後、治療を始めました。
私の場合、デパケンを服用しました。
治療を始める前は頭痛がほぼ毎日のようにありましたが、治療後は週2回程度まで減りました。
そして、強い頭痛を感じること自体が減りました。
一番大きかった変化
日常生活を普通に送れるようになったこと。
以前は頭痛が起こると寝込んでしまうこともありました。
それが減り、家事などの日常生活も以前より普通にできるようになりました。
「頭痛がない状態で生活できる」ということが、こんなにありがたいことだったのかと感じました。
なお、バルプロ酸(デパケン)は片頭痛発作の発症抑制に用いられる薬の一つですが、発作が起きたときの痛みを直接止める薬ではありません。薬の使用には個別の注意事項があるため、処方された場合は医師・薬剤師の指示に従う必要があります。
約8か月後、デパケンを中止することに
デパケンを服用して約8か月経った頃、私は体重増加と抜け毛が気になるようになりました。
そこで医師に相談し、デパケンを中止することになりました。
薬には効果だけではなく、副作用や自分の生活への影響もあります。
私の場合は、頭痛が改善したことは大きなメリットでしたが、気になる症状が出てきたため、医師と相談して治療方針を変更しました。
私が大切だと感じたこと
薬を自己判断で中止するのではなく、気になる症状があれば医師に相談すること。
現在はエレトリプタンを早めに使っている
現在は、頭痛の頻度は以前より落ち着いています。
週1回、多くても週2回程度、エレトリプタンを使用しています。
私の場合は、強い痛みになってからではなく、
「痛みが強くなりそう」
と感じた段階で早めに服用するようにしています。
エレトリプタンは片頭痛発作の急性期治療に用いられる薬です。実際の服用方法や使用回数などは、処方医の指示に従う必要があります。
私にとっては、薬を携帯しておくことで、
「頭痛が起きたらどうしよう」
という不安が以前より少なくなりました。
片頭痛の治療で、一番変わったのは「生活」
私が片頭痛の治療を受けて一番よかったと思っているのは、単純に「痛みが減ったこと」だけではありません。
日常生活を取り戻せたことです。
以前は頭痛が起こると、
「今日は何もできない」
となっていました。
予定をキャンセルしたこともあります。
家事ができないこともありました。
寝込むこともありました。
そして、
「また頭痛が起きるかもしれない」
という不安もありました。
治療を始めてからは、強い頭痛が起こることが減り、寝込むことも少なくなりました。
病気を完全になくすというより、
症状をコントロールしながら、
自分らしい生活を送れるようにする。
私にとっては、それが治療を受ける大きな意味でした。
頭痛があるなら、鎮痛剤だけで我慢し続けないで
私自身、以前は頭痛が起こるたびに鎮痛剤を飲んでいました。
でも、薬が効かないときには動けず、横になるしかありませんでした。
今振り返ると、
「もっと早く受診していればよかった」
と思います。
片頭痛には治療方法があり、症状や頻度によって急性期治療薬や予防治療などが検討されます。日本神経学会・日本頭痛学会などが頭痛診療のガイドラインを整備しています。
もちろん、すべての頭痛が片頭痛とは限りません。
特に、初めて経験する強い頭痛、いつもと明らかに違う頭痛、視覚症状などの新しい症状がある場合は、自己判断で「いつもの頭痛」と決めつけないことが大切です。
私自身、目の前がキラキラしたことで「脳の病気かもしれない」と不安になり、受診したことが診断につながりました。
私が片頭痛を経験して伝えたいこと
私が今、以前の自分に伝えるなら、
「ひたすら鎮痛剤を飲んで我慢するだけじゃなく、一度病院で相談してみて」
と伝えたいです。
頭痛で日常生活に支障が出ているなら、我慢することが当たり前になっている可能性があります。
私も、頭痛で寝込むことや予定をキャンセルすることを繰り返していました。
でも、治療を受けることで、以前より普通に生活できるようになりました。
頭痛専門の診療を行っている医療機関もあります。
「この程度で病院に行っていいのかな」と迷うこともあると思います。
私自身は、もっと早く相談しておけばよかったと思っています。
気になる頭痛が続いているなら、まずは医療機関で相談してみる。
それだけでも、自分の症状について知るきっかけになると思います。
頭痛があるときに私が使っているもの
私が頭痛のときに使うことがあるのが、ホットアイマスクです。
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私の場合、頭痛が起きたときは横になって、できるだけ何も考えずに休むようにしています。
そのときにホットアイマスクを使うことがあります。
注意
これはあくまで私自身がリラックスするために使っているものです。ホットアイマスクが片頭痛を治療するものではありません。
片頭痛の治療については、医師に相談しながら自分に合った方法を見つけることが大切だと思います。
まとめ|頭痛を「いつものこと」で終わらせない
私には35歳頃から頭痛がありました。
以前は鎮痛剤を飲んで、効かなければ横になって我慢していました。
そんな私が2025年12月、目の前が突然キラキラする症状を経験しました。
「脳の病気かもしれない」と不安になり、脳神経内科を受診。
MRI検査を受け、片頭痛と診断されました。
治療によって、ほぼ毎日だった頭痛は週2回程度まで減り、寝込むことも少なくなりました。
その後、薬の副作用が気になり治療薬を変更しましたが、現在も頭痛が起きたときには処方された薬を使いながら、以前より落ち着いて生活できています。
私がこの経験から一番伝えたいこと
「頭痛をただ我慢し続けなくてもいい」
頭痛が頻繁に起こる、鎮痛剤が効かない、日常生活に支障が出ている、今までにない症状が出た――。
そんなときは、自己判断で我慢し続けず、一度医療機関に相談してみてください。
私自身、受診して片頭痛だと分かったことで、頭痛への対処方法が変わり、日常生活も変わりました。
この記事が、以前の私のように「頭痛だから仕方ない」と我慢している人が、受診を考えるきっかけになればと思います。
この記事について
この記事は、筆者自身の片頭痛の診断・治療経験をもとに作成しています。症状や治療経過には個人差があります。記事内の医学的情報は、日本神経学会の頭痛診療ガイドライン等の公開情報を参考にしています。
頭痛や視覚症状などについて心配な場合は、自己判断せず医療機関へ相談してください。