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看護師が教える腰痛の原因と自宅でできるケア方法|現場で学んだ予防と改善テクニック

看護師が教える腰痛の原因と自宅でできるケア方法|現場で学んだ予防と改善テクニック

「朝起きたら腰が痛い…」「デスクワークで腰が重い…」そんな悩み、ありませんか?
実は私たち看護師も、患者さんの移乗や中腰での作業が多く、腰痛は職業病とも言われています。

この記事では、看護師として10年以上働いてきた私が、現場で学んだ腰痛の原因と自宅でできるケア方法を詳しく紹介します。
病院に行く前に、まずは自分でできることから始めてみましょう。

腰が痛くて家事も辛い…病院に行くべき?

腰痛の9割は「非特異的腰痛」と呼ばれる、原因が特定しにくいタイプ。
つまり、生活習慣や姿勢の改善で良くなる可能性が高いんです。

注意:この記事は医療行為の推奨ではありません。激しい痛み、しびれ、発熱がある場合は必ず医療機関を受診してください。

腰痛の主な原因とは?看護師が現場で見てきたリアル

腰痛の原因は人それぞれですが、看護現場で患者さんから聞く悩みや、私自身の経験から、よくある原因をまとめました。

1. 長時間の同じ姿勢(デスクワーク・立ち仕事)

デスクワークで座りっぱなし、逆に立ち仕事で立ちっぱなし。
どちらも腰への負担が大きいんです。

座っている時、実は立っている時よりも腰椎にかかる圧力が1.4倍と言われています。
看護師も電子カルテ入力で座る時間が増えて、腰痛を訴える人が急増しました。

2. 筋力の低下(特に体幹・腹筋)

腰を支えているのは、背筋だけじゃありません。
腹筋や体幹の筋肉が弱ると、腰に負担が集中してしまいます。

私も産後に腹筋が弱って、抱っこで腰を痛めた経験があります。
筋力は年齢とともに落ちるので、意識的に鍛えることが大切です。

3. 姿勢の悪さ(猫背・反り腰)

猫背の人も、反り腰の人も、どちらも腰痛リスクが高いです。
特に反り腰は、腰椎の前弯が強くなり、椎間板や関節に負担がかかります。

スマホを見る時間が長い現代人は、自然と猫背になりがち。
気づいたら姿勢をリセットする習慣をつけましょう。

4. ストレスと睡眠不足

意外かもしれませんが、ストレスも腰痛の大きな原因です。
ストレスがかかると筋肉が緊張し、血流が悪くなります。

夜勤で睡眠リズムが乱れた時、私も腰痛がひどくなりました。
体の疲労が取れないと、腰への負担も増すんです。

5. 急な動作・重いものの持ち上げ

患者さんの移乗や、荷物の持ち上げで「ギクッ!」となった経験、看護師なら一度はあるはず。
正しい持ち上げ方を知らないと、一瞬で腰を痛めます。

看護師のワンポイントアドバイス

重いものを持つ時は、腰を曲げずに「膝を曲げて持ち上げる」のが鉄則!
荷物を体に引き寄せてから持つと、腰への負担が減ります。

腰痛を和らげる!自宅でできるケア方法5選

ここからは、看護師として実践してきた自宅でできる腰痛ケアを紹介します。
どれも簡単で、今日から始められるものばかりです。

1. 温めて血流アップ!ホットタオル&入浴

腰痛の多くは、筋肉の緊張と血流不足が原因。
温めることで血流が良くなり、痛みが和らぎます

【おすすめの温め方】

  • ホットタオル:濡らしたタオルをレンジで1分温めて、腰に当てる(5〜10分)
  • 入浴:38〜40℃のぬるめのお湯に15〜20分浸かる
  • 使い捨てカイロ:衣類の上から貼る(低温やけどに注意)

私は夜勤明けに必ず湯船に浸かります。
シャワーだけだと筋肉の疲労が取れず、腰痛が悪化しやすいんです。

温めるのと冷やすの、どっちがいいの?

急性の痛み(ぎっくり腰など)は冷やす、慢性的な痛みは温めるが基本です。
迷ったら、痛みが楽になる方を選んでください。

2. ストレッチで筋肉をほぐす

腰痛予防・改善には、毎日のストレッチが効果的
寝る前やお風呂上がりに、5分でOKです。

【看護師おすすめ!腰痛ストレッチ3選】

① 猫のポーズ(キャット&カウ)
四つん這いになり、息を吸いながら背中を反らし、吐きながら背中を丸める。
10回繰り返すだけで、腰回りがほぐれます。

② 膝抱えストレッチ
仰向けに寝て、両膝を抱えて胸に引き寄せる。
20〜30秒キープ×3セット。腰の緊張がほぐれます。

③ お尻ストレッチ(梨状筋)
仰向けで片足の足首を反対の膝に乗せ、膝を抱える。
お尻の筋肉が伸びるのを感じながら20秒×左右3セット。

私も毎晩寝る前にやっていますが、翌朝の腰の軽さが全然違います!

3. 正しい姿勢を意識する

姿勢を正すだけで、腰痛はかなり改善します。
座る時・立つ時・歩く時、それぞれのポイントを押さえましょう。

【座る時の正しい姿勢】

  • 椅子に深く腰掛ける
  • 背もたれに背中をつける
  • 足裏全体を床につける
  • 膝と股関節が90度になる高さに調整

長時間座る場合は、30分に1回は立ち上がる習慣をつけてください。
看護記録を書く時、私はタイマーをセットしています。

【立つ時・歩く時の正しい姿勢】

  • 頭が天井から引っ張られているイメージ
  • 肩の力を抜く
  • お腹に軽く力を入れる(体幹を意識)
  • 重心を左右均等にする
看護師のワンポイントアドバイス

姿勢が崩れる原因の一つが「スマホ首」。
スマホは目の高さまで上げて見ると、首と腰への負担が減ります!

4. 体幹トレーニングで腰を支える力をつける

腰痛予防には、体幹の筋力アップが欠かせません。
特に腹筋と背筋をバランスよく鍛えることが大切です。

【初心者でもできる体幹トレーニング】

① プランク(基本)
うつ伏せで肘をつき、体を一直線に保つ。
まずは20秒×3セットから始めて、徐々に時間を延ばしましょう。

② ドローイン(呼吸で体幹強化)
仰向けで膝を立て、お腹を凹ませながら息を吐く。
10秒キープ×10回。通勤中や家事の合間にもできます。

③ バードドッグ
四つん這いで、対角の手足を伸ばす。
左右10回×3セット。バランス感覚も鍛えられます。

私も産後の腰痛がひどかった時、理学療法士さんに教えてもらったプランクで改善しました。
筋トレは週3回でも効果があります。無理なく続けましょう。

5. 睡眠環境を整える(マットレス・枕)

意外と見落としがちなのが、寝具の影響
合わないマットレスや枕は、寝ている間に腰に負担をかけます。

【腰痛に良いマットレスの選び方】

  • 柔らかすぎず、硬すぎない「適度な反発力」
  • 体圧分散ができるもの
  • 腰が沈み込まない高反発タイプがおすすめ

私は夜勤で腰を痛めた時、マットレスを高反発タイプに変えたら朝の痛みが激減しました。

【枕の高さも重要】
枕が高すぎると首が前に出て、腰への負担が増えます。
仰向けで寝た時に、首のカーブが自然に保てる高さがベストです。

看護師のワンポイントアドバイス

横向きで寝る人は、膝の間にクッションを挟むと腰への負担が減ります!
妊婦さんにもおすすめの寝方です。

こんな腰痛は要注意!すぐに病院へ行くべき症状

自宅ケアで改善する腰痛がほとんどですが、中には病気が隠れている場合もあります。
以下のような症状がある時は、すぐに医療機関を受診してください

【こんな症状は要注意!】

  • 足のしびれや麻痺がある
  • 排尿・排便障害がある
  • 発熱を伴う腰痛
  • 安静にしていても痛みが続く
  • 外傷(転倒・事故など)の後の痛み
  • 体重が急激に減少している
  • がんの既往歴がある

これらは椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、感染症、腫瘍などの可能性があります。
我慢せず、整形外科やペインクリニックを受診しましょう。

看護師として働いていて、「もっと早く来てくれれば…」と思うケースも少なくありません。
痛みは体からのサイン。無視せず、しっかり向き合ってください。

腰痛を予防する生活習慣のポイント

腰痛は予防が何より大切
日常生活で少し意識するだけで、腰痛リスクは大幅に減らせます。

1. 適度な運動習慣をつける

ウォーキング、水泳、ヨガなど、腰に負担の少ない運動がおすすめ。
週に2〜3回、20〜30分でOKです。

私は通勤で一駅分歩くようにしています。
運動不足解消にもなって、一石二鳥です!

2. 体重管理を意識する

体重が増えると、腰への負担も増えます。
特にお腹周りの脂肪は腰痛の原因になりやすいです。

バランスの良い食事と適度な運動で、無理のない範囲で体重をコントロールしましょう。

3. ストレス管理とリラックス時間

ストレスは筋肉を緊張させ、腰痛を悪化させます。
自分なりのリラックス方法を見つけることが大切です。

私の場合は、寝る前の読書とアロマテラピー。
ラベンダーの香りで、体の力が抜けて眠りやすくなります。

4. こまめな水分補給

意外かもしれませんが、水分不足も腰痛の原因になります。
椎間板の水分が減ると、クッション機能が低下するんです。

1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水分補給しましょう。
看護師は忙しくて水分を取り忘れがちですが、意識して飲むようにしています。

看護師のワンポイントアドバイス

腰痛予防には「継続」が一番大事!
完璧を目指さず、できることから少しずつ始めましょう。

まとめ:腰痛は生活習慣の見直しで改善できる

腰痛の多くは、姿勢・筋力・生活習慣が原因です。
病院に行く前に、まずは自宅でできるケアから始めてみてください。

【この記事のまとめ】

  • 腰痛の原因:長時間の同じ姿勢、筋力低下、姿勢の悪さ、ストレス、急な動作
  • 自宅ケア:温める、ストレッチ、姿勢改善、体幹トレーニング、寝具の見直し
  • 予防:適度な運動、体重管理、ストレスケア、水分補給
  • 要注意症状:しびれ、麻痺、排泄障害、発熱などはすぐ受診

看護師として働く中で、腰痛は本当に多くの人が抱える悩みだと実感しています。
でも、日々の小さな積み重ねで、確実に改善できます

この記事が、あなたの腰痛改善のきっかけになれば嬉しいです。
無理せず、自分のペースで、できることから始めてみてくださいね。

今日から温めとストレッチ、やってみます!

健康な体で、毎日を楽しく過ごしましょう!
何か気になることがあれば、遠慮なく医療機関に相談してくださいね。

 

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