「訪問看護って、実際どんなスケジュールで動いてるの?」
「毎日バタバタ? それとも自分のペースでできる?」
そんな疑問を抱いている看護師さんや、転職・復職を考えている方に向けて、現役訪問看護師のリアルな1週間の流れをお伝えします。
訪問看護は病棟勤務と違って、自宅や施設など利用者さんの生活の場に足を運ぶ仕事。
そのためスケジュールも「病棟勤務」とは大きく異なります。
この働き方には、自分のペースで調整しやすい自由さと、1人で動く責任感が共存していて、最初は少し戸惑うかもしれません。
✔ 本記事でわかること
・訪問看護師の1週間の流れ(曜日ごとのリアル)
・訪問件数や記録・移動・カンファのバランス
・定時退勤の可否、子育てとの両立しやすさ
・実際のスケジュール例(表付き)
「忙しそうだけど本当のところどうなの?」
そんなモヤモヤをこの記事で解消して、「自分にもできそうかどうか」の判断材料にしてもらえたら嬉しいです。
訪問看護の1週間ってどんな感じ?曜日ごとのリアルな動き
訪問看護の勤務スタイルは「週5日勤務・土日祝休み」がベースの事業所が多く、月曜日〜金曜日で1日4〜6件の訪問をこなすのが一般的です。
勤務時間はおおむね8:30〜17:30前後。
訪問の時間枠は9:00〜16:30あたりが多く、朝イチや夕方にはカンファレンスや事務処理が入ることもあります。
📅 曜日ごとの流れと特徴
- 月曜日:
週始めは朝礼・情報共有がしっかりあり、緊急度の高い処置や連休明けの変化確認などでややバタバタしやすい傾向。 - 火曜・水曜:
訪問業務が安定しやすく、ルーティン業務+ご家族対応・モニタリング評価が中心。比較的ペースをつかみやすい曜日。 - 木曜日:
ケースカンファレンスや書類作成など「訪問+事務業務」がミックスされる日。記録が溜まりやすい人は要注意。 - 金曜日:
週末前の最終確認・主治医報告・新規利用者の訪問が集中しやすい。
月末の金曜は報告書・請求関連の事務作業が重なることも。
曜日によって訪問件数や時間の使い方にバラつきはありますが、
「毎週なんとなく同じリズムで動く」というのが訪問看護の特徴でもあります。
💡 POINT:
「毎日同じ業務」ではないけれど、「毎週似たようなペース」で働けるため、生活リズムを整えやすいという声が多いです。
続いて、実際の訪問件数や記録・移動・会議のバランスについてリアルな情報を紹介していきます。
訪問件数・記録・カンファレンスのバランスは?リアルな1日の過ごし方
訪問看護の仕事は「訪問して終わり」ではありません。
その合間に記録・報告・移動・会議・連絡業務など、看護以外の仕事も多く含まれます。
🚗 訪問件数のリアル
私の職場では、1日平均4〜6件が基本です。
30分の短時間訪問から、1時間かかる処置や精神的ケアが必要なケースまで、内容はさまざま。
午前中に2〜3件、午後に2〜3件を割り振られるケースが多く、1件あたりの準備・記録・移動も含めたスケジュール調整が大切になります。
📱 記録の工夫で時短を実現
今はほとんどのステーションでタブレットやスマホ端末を使ってその場で記録しています。
訪問後に玄関先や車内で記録を済ませることで、帰社後の残業を最小限に抑える工夫が主流です。
💡 記録のコツ:
記録は「現場で8割済ませて、帰社後に微調整」が理想です。
その場で書くことで、記憶も新鮮・ミスも少なくなります。
👥 カンファレンスやチーム連携
訪問は単独ですが、週1回〜2回のケースカンファレンスや定例ミーティングでスタッフ同士がしっかり情報共有する時間があります。
報告や相談はチャットツールやクラウド記録などでリアルタイムに共有され、「一人で抱え込まない体制」が整っている事業所が多いのも安心材料のひとつです。
このように、訪問看護は「訪問件数+周辺業務」のバランスをどう整えるかがカギになります。
「仕事と生活」のバランスは?訪問看護は両立しやすい?
🕔 定時で帰れる日もある?
記録をその場で済ませられる日やイレギュラー対応がなければ、ほとんどの日は17:30に退勤可能です。
ただし、急変対応・主治医報告・書類提出などが重なった日は18時を超えることもあり、完全に“定時退勤ばかり”とは言い切れません。
🌟 病棟と比べると?
病棟のように夜勤明けや詰め込み型の勤務は少ないため、生活リズムを整えやすく、翌日に疲れを持ち越しにくいというメリットは感じやすいです。
👶 子育てとの両立は現実的?
訪問時間が9時以降スタートのステーションも多く、子どもを保育園に送ってからの出勤が可能。
また、朝イチ訪問がない日や空き時間がある日は、直行直帰や在宅記録入力OKなど、フレキシブルに動ける職場も増えています。
さらに、子どもの体調不良時には訪問キャンセル調整や他スタッフと交代するなどの対応が可能な場合もあり、ママナースには嬉しいポイントです。
☘ 私が感じる「訪看のいいところ」
・生活のリズムが整うことで、ご飯をゆっくり作れたり、子どもと寝る前に話す時間が持てたりする
・「看護師だけど、母でもある」自分を大切にできる感覚があります
忙しい毎日でも、心と体に余白ができる。
それが私が訪問看護を続けられている理由のひとつです。
なすこのリアルな1週間スケジュール例
ここでは、実際に私が訪問看護師として働いている中での、ある1週間のスケジュール例をご紹介します。
曜日 | 訪問・業務内容 |
---|---|
月 | 訪問5件/朝礼・情報共有/連休明けの変化観察 |
火 | 訪問6件(新規利用者対応あり)/主治医との連携 |
水 | 訪問5件/記録・モニタリング調整/ご家族対応 |
木 | 訪問4件/ケースカンファレンス/書類作成 |
金 | 訪問6件/週末前のフォロー訪問/月末処理あり |
※あくまで一例です。
天候や利用者の状態によって変更が出たり、移動距離・訪問内容によって件数は増減します。
🏡 直行直帰や在宅記録の日もあります
事業所によっては、自宅からの直行や、帰宅後の記録入力が可能なところもあります。
私の職場でも、家庭の事情に応じて柔軟に対応してもらえるため、「子どもの体調不良時」などにもとても助かっています。
📌 POINT:
ルーティンはあるけれど、「毎日同じ」ではないのが訪問看護。
だからこそ、自分の裁量で調整できる働き方が魅力でもあります。
まとめ|訪問看護の働き方はこんな人に合っている
訪問看護の1週間は、「同じようで、同じじゃない日々」の繰り返しです。
毎日が決まったパターンで回るわけではないけれど、自分の裁量で調整できる働き方に魅力を感じる方にはぴったりです。
特にこんな方に向いています:
- ⏰ 生活リズムを整えたい
- 👶 子育てと両立しながら働きたい
- 🏡 利用者一人ひとりにじっくり関わりたい
- 🧭 自分のペースで働きたい
もちろん最初は不安や戸惑いもあるかもしれません。
でも、「生活に寄り添う看護がしたい」という気持ちがある人なら、きっと自分らしく働けるフィールドになるはずです。
📣 少しでも興味があれば、ぜひ一歩を。
経験がなくてもOK。同行研修やチームの支えがある職場なら、安心してスタートできますよ。