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看護記録に“正解”はない。でも“型”はある|センスに頼らず書ける記録術

「これって正しい記録の書き方?」
「記録って正解があるの?」

新人ナースや復職ナースの多くが、“正しい書き方”にこだわりすぎて手が止まってしまうことがあります。

でも実は、看護記録に「唯一の正解」はありません。
あるのは、「相手に伝わる構造(型)」だけです。

この記事では、
センスがなくても書ける「記録の型」と
そのまま使えるテンプレ・事例を紹介します。

看護記録は“伝える技術”|芸術じゃない

記録に求められるのは「美しさ」でも「文章力」でもなく、読み手にとって“わかりやすい”こと

誰が読んでも:

  • 状況が把握できる
  • 経過が追える
  • 必要な判断・対応が見える

この3つが伝わればOKです。

だからこそ、“型”を使って効率的に書くことが最も効果的なのです。

“型”があると、こんなに楽になる

  • 何から書けばいいか迷わなくなる
  • 読み手にも伝わりやすくなる
  • 書くスピードが早くなる
  • 書き漏れが減る

型はあなたの“記録力”を守る防具です。

SOAP記録の“構造テンプレ”

  • S:「〇〇と話す/訴える/希望される」
  • O:バイタル・表情・行動・数値など
  • A:S+Oから導いた判断・リスク評価
  • P:看護師が今後どう対応するか(観察・報告・ケア)

この構造を意識するだけで、記録のブレがなくなります。

【実例】型だけでここまで書ける

  • S:「夜あまり眠れなかった」と話される
  • O:睡眠3時間、表情やや疲労感あり、朝食摂取6割
  • A:睡眠不足による体力低下が懸念される
  • P:日中の活動量を調整し、睡眠状況の経過観察継続

慣れてくれば、必要な情報だけを抜き出して記録するのも簡単になります。

「型に慣れる」と「型を崩せる」ようになる

型に慣れると、「この場面はSとOだけでいいな」「今回はPを中心に書こう」など、場面に応じた応用ができるようになります。

つまり、型=縛るものではなく、自由に使いこなすための基礎です。

まとめ|正解を探すより、“型”を味方にしよう

記録に正解はありません。
でも「わかりやすく・抜けなく・読みやすい」には構造がある。

SOAPという型は、あなたの記録を:

  • 読み手に伝えやすく
  • 記録時間を短縮し
  • 自分の安心材料にもなる

今日から「型に沿って書いてみる」だけでも、記録力はぐんと伸びますよ。

\正解を探すのは終わり。型を使って、“伝わる記録”を/

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