【保存版】麹の作り方と保存方法|塩麹・醤油麹・甘酒に使える発酵のもと
最近話題の発酵調味料「塩麹」や「醤油麹」。実はそのベースとなる「麹(こうじ)」は、自宅でも手作りできます。
この記事では、初心者でも安心の麹の作り方と、失敗しにくい保存方法、さらには活用アイデアまで丁寧に解説します。
🌾 そもそも麹とは?
「麹」とは、米・麦・大豆などの穀物に麹菌(こうじきん)を繁殖させた発酵食品のこと。
この麹が、塩麹・醤油麹・味噌・甘酒など、さまざまな発酵調味料や保存食の“もと”になります。
自宅で扱う麹には、主に以下の2種類があります:
- 生麹:水分を含んだフレッシュな状態。風味が良く発酵力も高いが、保存期間は短め。
- 乾燥麹:長期保存に向く。スーパーなどで入手しやすく、初心者にも扱いやすい。
🥄 基本の米麹の作り方(市販の種麹を使用)
市販の「種麹(たねこうじ)」を使えば、家庭でも手軽に麹づくりにチャレンジできます。
【材料】(完成量:約1.5kg)
- 白米(うるち米)…1kg
- 種麹(麹菌粉末)…2〜3g
【用意する道具】
- 蒸し器 または 炊飯器(保温モード)
- 清潔な布巾・バット・しゃもじ
- 温度計(発酵管理用)
【作り方手順】
- 白米を洗って一晩(6〜8時間)浸水させる。
- 翌日、水を切ってしっかりと蒸す(芯が残らない程度に)。
- 蒸しあがった米を40〜45℃まで冷ます。
- 種麹を全体にふりかけ、清潔な手でまんべんなく混ぜる。
- バットに広げて布巾をかけ、40℃前後をキープしながら約48時間発酵。
- 12時間ごとにほぐして混ぜ、温度が上がりすぎないよう注意。
- 白くふんわりした菌糸が全体に広がれば完成!
⚠ 保温のコツ:発泡スチロール箱+湯たんぽ、ヨーグルトメーカー、炊飯器の保温機能などを活用。
湿度が高すぎるとカビの原因になるため、こまめな換気と温度チェックが成功の鍵です。
📦 麹の保存方法と日持ち
せっかく作った麹をムダなく使い切るには、正しい保存が大切です。
✅ 冷蔵保存(生麹)
- 密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存
- 使用目安:7〜10日以内
✅ 冷凍保存(生麹)
- 100gずつなど使いやすく小分けにして冷凍
- 自然解凍、または前夜から冷蔵庫に移して解凍
- 保存目安:2〜3ヶ月
✅ 乾燥麹にする
- ザルやバットに広げて風通しのよい場所で自然乾燥
- または50℃以下の食品乾燥機・オーブンで乾燥
- 完全に乾いたら、チャック付き袋や瓶で常温保存(約6ヶ月)
👩🍳 麹を使った発酵調味料レシピ
完成した麹を使えば、健康にも家計にも嬉しい手作り調味料がいろいろ作れます。
- 塩麹:肉や魚の下味・スープ・ドレッシングに
- 醤油麹:炒め物・納豆・卵かけご飯に
- 甘酒:ノンシュガーのおやつや、朝の腸活ドリンクに
- 味噌:時間はかかるけれど、作る楽しさも倍増!
どれも冷蔵庫に常備しておける「発酵の万能だれ」として、毎日のごはんづくりに活躍します。
🌟 初心者でも大丈夫!市販の麹からスタートもOK
「いきなり手作りはハードルが高いかも…」という方は、まずは市販の無添加の乾燥麹を使って塩麹・醤油麹を仕込んでみましょう。
最近はスーパーやネットで手に入りやすく、甘酒メーカーや発酵器を使えばさらに失敗も少なくなります。
🍀 まとめ|麹を手作りして、発酵のあるやさしい暮らしへ
麹は、シンプルな材料と少しの手間で作れる“家庭の発酵工房”。
保存方法さえ押さえれば、調味料として長く使えて、料理の味もワンランクアップ。
あなたも、自然の力でゆるやかに体を整える「発酵のある暮らし」を始めてみませんか?
▶ 塩麹や醤油麹のレシピはこちらから