おうちでできる体調ケアまとめ|看護師ママが実践する回復サポート術
「病院に行くほどじゃないかも…」「まずは家で様子を見たい」そんなときに役立つのが、おうちでできる基本的な体調ケアです。
この記事では、子どもによくある症状ごとの家庭での対応ポイントを、現役看護師ママの視点からわかりやすくご紹介します。家族みんなの健康を守るために、日頃のケアの参考にしてくださいね。
① 発熱したときのケア
- 水分補給をこまめに:脱水予防が最優先。湯冷まし、経口補水液(OS-1など)、味噌汁など飲みやすい形で補いましょう。麦茶やりんごジュースなどもおすすめです。
- 無理に食べさせなくてOK:熱があるときは食欲が落ちるのが自然。無理に食べさせるよりも、水分と休養を優先しましょう。回復後に食欲は戻ってきます。
- 薄着で熱を逃がす:熱がこもらないように、通気性のよい薄着にします。手足が冷たいときは、布団などで軽く温めて。
- 体温の記録を:熱の経過を2~3時間おきに記録しておくと、受診時に役立ちます。発熱のピーク時間や解熱剤の効果も確認できます。
② 咳・鼻水が出ているとき
- 部屋の湿度を50~60%に:乾燥は喉の粘膜を傷つけ、咳が悪化します。加湿器や濡れタオル、洗濯物の部屋干しで湿度を調整しましょう。
- 鼻水はこまめに処理:赤ちゃんや小さい子は自力でかめません。電動や手動の鼻吸い器を使い、苦しくなる前に吸ってあげるのがコツ。
- 水分で喉を潤す:白湯やカフェインレスのお茶などで喉の乾燥を防ぐと、症状の悪化を抑えられます。
③ 下痢・嘔吐があるとき
- 少量ずつ水分補給:5~10分ごとにスプーン1杯の水や経口補水液を与えると、胃腸に負担をかけずに吸収できます。飲んだあとに嘔吐がなければ、徐々に量を増やします。
- 食事は回復してから:吐き気や下痢がおさまったら、おかゆ、すりおろしリンゴ、野菜スープなどを少量ずつ。乳製品や脂っこいものは避けましょう。
- 脱水症状に注意:尿の回数が極端に減る、口が乾く、涙が出ないなどの症状があれば受診を。特に乳幼児は進行が早いため注意が必要です。
🩺 こんなときは迷わず受診を!
- 呼びかけに反応しない、意識がもうろうとしている
- 水分をまったく受けつけず、ぐったりしている
- 咳が止まらず、呼吸が苦しそう(ぜーぜー音がする)
- 下痢や嘔吐が1日以上続く
- 発熱が3日以上続く、または繰り返す
📌 看護師ママのリアルアドバイス
- 体温計・冷却シート・経口補水液は常にストックを
- 鼻吸い器・電動体温計・加湿器はあると便利
- 症状の記録ノートは、医師への相談時にとても役立ちます
よくある質問(FAQ)
Q. 発熱時、冷やすのはいい?
A. 首元・脇の下・足のつけ根などを冷やすと体温を下げるのに効果的です。ただし寒がるようならやめて、快適な温度で休ませましょう。
Q. 下痢が続いているけど元気そう。受診すべき?
A. 水分が取れていて、機嫌がよく食欲もあれば様子見で大丈夫です。ただし、2日以上続く/血便が出る/体重が急に減ったなどがあれば受診を。
Q. 解熱剤はいつ使えばいい?
A. 38.5℃以上でつらそうなときに使用しますが、無理に下げる必要はありません。機嫌がよければ使わずに様子を見ることもあります。
まとめ|家庭のケアが子どもの回復を助ける
子どもの体調不良は突然やってきますが、家庭でできるケアの基本を知っておくことで、焦らず冷静に対応できます。
「様子がおかしい」「いつもと違う」と感じたら、迷わず医療機関へ。何より大切なのは、そばにいる家族の気づきとやさしいサポートです🌿
▶次回は「家庭でできる免疫力アップ習慣」についてご紹介します。
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