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BMIは低いのに体脂肪率が高い原因と改善法【隠れ肥満解消ガイド】







BMIは低いのに体脂肪率が高い原因と改善法【隠れ肥満解消ガイド】


「体重は標準なのに、体脂肪率を測ったら驚くほど高かった…」

そんな経験はありませんか?

見た目は痩せているのに体脂肪率が高い状態は、「隠れ肥満」と呼ばれ、実は多くの方が抱えている悩みなんです。

BMI(Body Mass Index:体格指数)は低いのに体脂肪率が高いという状態は、健康面でも見過ごせない問題。

この記事では、隠れ肥満の原因から効果的な改善方法まで、わかりやすく解説していきます。

目次

BMIと体脂肪率の違いとは?

まずは基本的な違いを理解しておきましょう。

BMIは、身長と体重から算出される体格指数のこと。

計算式は「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で、18.5〜25未満が標準とされています。

一方、体脂肪率は、体重に占める脂肪の割合を示す数値です。

男性は10〜19%、女性は20〜29%が標準的な範囲とされています。

重要なポイント

BMIは筋肉と脂肪を区別できません。

そのため、BMIが標準でも筋肉量が少なく脂肪が多い「隠れ肥満」の状態が起こり得るのです。

体脂肪率の測定は、家庭用の体組成計で簡単にチェックできます。

定期的に測定して、自分の体の変化を把握することが大切ですね。

BMIは低いのに体脂肪率が高い原因

では、なぜBMIは低いのに体脂肪率が高くなってしまうのでしょうか?

主な原因を見ていきましょう。

筋肉量の不足

最も大きな原因は、筋肉量の少なさです。

運動不足や極端な食事制限によるダイエットを繰り返すと、脂肪だけでなく筋肉も減少してしまいます。

筋肉は脂肪より重いため、筋肉が減って体重が軽くなっても、体脂肪率は高いまま。

特に女性は男性に比べて筋肉がつきにくいため、隠れ肥満になりやすい傾向があります。

偏った食生活

「カロリーを抑えれば大丈夫」と思って、栄養バランスを無視した食事をしていませんか?

タンパク質が不足すると、筋肉が作られにくくなります。

また、炭水化物を極端に減らすダイエットも、一時的に体重は減りますが、筋肉量も一緒に落ちてしまうことが多いんです。

注意が必要なダイエット

食事を抜いたり、単品だけ食べるような極端なダイエットは、隠れ肥満を作る原因に。

体重が減っても健康的ではない状態になってしまいます。

基礎代謝の低下

年齢とともに基礎代謝(何もしなくても消費されるエネルギー)は低下します。

20代と同じ食生活を続けていると、知らず知らずのうちに体脂肪が蓄積されることに。

特に30代以降は、意識的に運動を取り入れないと、筋肉量が減って体脂肪率が上がりやすくなります。

運動不足と座りっぱなしの生活

デスクワークが中心で、一日のほとんどを座って過ごす生活は要注意です。

体を動かす機会が少ないと、筋肉を使わないため徐々に衰えていきます。

通勤で歩く程度では、筋肉量を維持するのは難しいのが現実です。

隠れ肥満が引き起こす健康リスク

「見た目は痩せているから大丈夫」と思うかもしれませんが、隠れ肥満には様々な健康リスクがあります。

内臓脂肪の蓄積は、生活習慣病のリスクを高めます。

糖尿病、高血圧、脂質異常症などの病気につながる可能性があるんです。

また、筋肉量が少ないと、将来的にサルコペニア(加齢による筋肉減少)のリスクも高まります。

転倒しやすくなったり、日常生活に支障が出る可能性も考えられますね。

体験談:30代前半の女性Aさんは、BMI19で「痩せている」と思っていましたが、健康診断で体脂肪率32%と判明。

医師から「このままでは将来的に健康問題が起こる可能性がある」と指摘され、生活改善を決意したそうです。

体脂肪率を下げる食生活の改善法

では、具体的にどうすれば体脂肪率を下げられるのでしょうか?

まずは食生活から見直していきましょう。

タンパク質をしっかり摂る

タンパク質は筋肉の材料となる重要な栄養素です。

成人女性なら1日あたり50g以上、男性なら60g以上を目安に摂取しましょう。

具体的には以下の食材がおすすめです:

  • 鶏むね肉、ささみ(高タンパク・低脂肪)
  • 魚類(サバ、サケ、マグロなど)
  • 卵(完全栄養食品)
  • 大豆製品(豆腐、納豆)
  • ギリシャヨーグルト

毎食、手のひら1枚分程度のタンパク質源を取り入れるのがコツです。

バランスの良い食事を心がける

炭水化物も適度に必要です。

極端に減らすのではなく、玄米や全粒粉パンなど、血糖値が上がりにくい食材を選びましょう。

野菜もたっぷり摂ることで、ビタミンやミネラル、食物繊維を補給できます。

「まごわやさしい」(豆・ごま・わかめ・野菜・魚・しいたけ・いも)を意識した献立作りがおすすめです。

間食の見直し

お菓子やジュースなどの糖質過多な間食は控えめに。

どうしても間食したい時は、ナッツ類やチーズ、ゆで卵など、タンパク質を含むものを選びましょう。

食事改善のポイント

急激な変化は続きません。

まずは1日1食から、タンパク質を意識したメニューに変えてみることから始めましょう。

筋肉量を増やす効果的な運動方法

食事改善と並行して、運動習慣を取り入れることが重要です。

筋トレで筋肉量をアップ

体脂肪率を下げるには、筋肉量を増やすことが最も効果的。

週2〜3回、以下のような筋トレを行いましょう:

  • スクワット(下半身の大きな筋肉を鍛える)
  • プランク(体幹を強化)
  • 腕立て伏せ(上半身全体に効果的)
  • ランジ(太ももとお尻の筋肉に)

1種目10〜15回×3セットを目安に、無理のない範囲で継続することが大切です。

ジムに通う余裕がない方も、自宅でできる自重トレーニングで十分効果が得られますよ。

有酸素運動も組み合わせる

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、脂肪燃焼に効果的。

週3〜4回、30分程度の有酸素運動を取り入れましょう。

筋トレと有酸素運動を組み合わせることで、より効率的に体脂肪を減らすことができます。

日常生活での活動量を増やす

運動する時間が取れない日も、日常生活で体を動かす意識を持ちましょう。

  • エレベーターではなく階段を使う
  • 一駅分歩く
  • 立って作業する時間を作る
  • 家事を積極的に行う

こうした小さな積み重ねが、筋肉量の維持につながります。

続けるコツ:最初から完璧を目指さず、できることから始めましょう。

週1回10分の筋トレから始めて、徐々に回数や時間を増やしていくのが、挫折しないポイントです。

まとめ:理想的な体質改善への第一歩

BMIは低いのに体脂肪率が高い「隠れ肥満」は、筋肉量不足が主な原因です。

改善のためには、タンパク質を中心としたバランスの良い食事と、筋トレを中心とした運動習慣が不可欠。

体重の数字だけにとらわれず、体脂肪率と筋肉量に注目することが、本当の健康的な体づくりにつながります。

今日から始められる小さな一歩を踏み出してみませんか?

まずは体組成計で自分の現状を知ることから。そして、できることから少しずつ習慣を変えていきましょう。

3ヶ月後、6ヶ月後には、きっと理想の体質に近づいているはずです!


 

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