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新人さんにこれだけは伝えたい|看護記録は“未来の自分と患者さんへのラブレター”

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新人ナースとして日々奮闘しているあなたへ。

毎日、覚えることばかりで、記録を書く時間すらプレッシャーに感じていませんか?
「正しく書けてるかな」「これって意味あるのかな」…そんな不安、痛いほどわかります。

でもね、記録はただの“業務”じゃない。
未来の自分と患者さんを守る、大切なラブレターなんです。

記録が「意味を持つ」のは、“あとから”なんです

ある日、あなたが訪問できない日に、別のスタッフがその患者さんを担当するとします。
そのとき、あなただけが知っていた変化や発言が記録されていなかったら?

・「この間、顔色が悪かったって記録がある」
・「前回は薬の飲み忘れがあったから、今日も確認しよう」
・「本人が、○○を希望していたことが記録に残っていた」

それらの情報が、患者さんの未来を守る。
記録は、想いと責任をつなぐ橋なんです。

記録は「自分の代わりに働く相棒」

私が新人のころ、ある患者さんの“少しの違和感”を記録したことがあります。

「なんか元気がない気がする」
それだけでは記録にならないと思い、私はこう書きました👇

  • S:「今日はなんとなくだるい」と話される
  • O:表情に疲労感あり、朝食摂取5割、歩行ややふらつき
  • A:軽度の体調不良、脱水や発熱兆候に注意
  • P:水分摂取促し、午後も状態観察継続

この記録が後に「発熱の前兆だった」と気づかれ、迅速な対応につながったことがあります。

記録が、あなたの代わりに“気づき”を未来へ運んでくれることもあるんです。

完璧じゃなくていい。伝える気持ちがあればそれでいい。

「SOAPをちゃんと書かなきゃ」
「正解じゃないと怒られるかも」

そうやって苦しくなってしまう記録は、長く続きません。
大事なのは“書こうとする姿勢”と“伝えようとする想い”

そして、失敗してもいいんです。
書いたことで怒られても、それは「書かなかったこと」よりずっとマシ。

不安なときは“型”に頼ってOK

以下のようなテンプレに沿えば、
記録の基本はきちんと押さえられます👇

  • S:「〇〇と話す」など、本人の訴えをそのまま書く
  • O:観察された事実・数字・行動
  • A:状態の捉え方、必要な注意点
  • P:何を観察するか/何を報告するか/次回どう対応するか

テンプレを“自分のもの”にするまで、何度でも見返してOK。

まとめ|あなたの記録は、誰かの未来を守る

記録は、あなたが今日見て感じたことを、明日の誰かにつなぐもの。
患者さんの人生の一部に関わる、大切なメッセージ。

だから記録は、未来の自分と患者さんへの“ラブレター”なんです。

これから記録に悩む日もあるかもしれない。
でも、自分を責めないで。少しずつでいい。確実に、あなたの記録力は育っています。

\あなたの記録は、大切な誰かを守る力になります。/

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