「ちゃんと記録してるのに、なぜか評価されない…」
それ、S(主観)だけで終わっている記録になっていませんか?
SOAP記録の中で、「Sだけ書いて終わり」というパターンは案外多いんです。
この記事では、
評価される看護記録と、
「なんか内容が浅い」と思われがちな記録の違いを解説します。
「主観だけの記録」がNGな理由
たとえばこんな記録、見たことありませんか?
× 記録例:「眠れないと訴える」
一見すると普通の記録。でもこれ、O・A・Pがなければ“伝わらない記録”です。
▶ 読み手が疑問に思うこと:
- どれくらい眠れてない?
- 表情や行動の変化は?
- 眠れないことに対して、何をした?
記録は「事実の共有+次にどうするか」まで書いて初めて意味があるんです。
先輩に信頼される記録には、共通点がある
評価される看護記録は、必ず以下のポイントを押さえています👇
- Sだけで終わらず、O(客観)とA(判断)が入っている
- 具体的な数字や状況が書かれている
- 「だから何をするのか」がPに明確に記載されている
では、どう書けば良いか?
以下に改善例を紹介します。
【改善例】主観だけの記録を“伝わる記録”に変える
■ NG記録
S:「夜眠れないと話される」
O・A・Pがなく、次に何をするかが伝わらない
■ 改善記録
- S:「夜中に3回起きてしまった。寝た気がしない」と話す
- O:表情やや疲労感あり。睡眠時間合計3時間。発語やや遅く集中力低下
- A:睡眠障害による日中活動量低下が懸念される
- P:入眠儀式の導入・音環境調整提案。翌日状態再評価
ポイントは、“主観→客観→判断→ケア”の流れ。
主観から客観へ|SOAPの正しい流れ
SOAPを書く時は、次の順序を意識しましょう👇
- S:本人の発言・訴え(引用形式)
- O:観察した事実・数字・反応
- A:S+Oから見えてくる問題点・状態把握
- P:それに対して看護師が“今何をするか”
「記録が上手な人=考えて書いている人」
主観をもとに、根拠と行動を記録できるナースは信頼されます。
まとめ|“主観だけ”を脱却して「伝わる記録」へ
記録が「書けてるようで評価されない」と感じるなら、
「Sだけで止まっていないか」を見直してみましょう。
SOAPの流れに沿って、「何が起きたか」「どう思ったか」「何をしたか」を書けば、
あなたの記録は必ず伝わります。
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