仕事のこと

記録が怖かった新人ナース時代|救われた“あの一言”と今伝えたいこと

「記録、ちゃんと書けてる?」

先輩にそう聞かれた瞬間、心臓がギュッと縮んだのを覚えています。
SOAP、情報の書き方、責任の重さ…。
新人時代の私は「記録=怖いもの」でした。

この記事では、私が記録に悩んだリアルな体験と、
記録が怖くなくなった“ある一言”についてシェアしたいと思います。

あの頃の私:「何を書けば正解なのか分からなかった」

毎日患者さんと関わりながら、頭の中は「これ記録したほうがいい?」「書きすぎ?」と不安だらけ。

  • 先輩はサクサク書いてるのに、自分は1件に15分…
  • SとOの違いがよくわからない
  • 「様子見」と書いたら、「で?何を?」と指摘された

日勤の後に記録で残業。自信もなくて、ミスが怖くて…。
私は正直、記録が一番嫌いでした。

「それ、あなたしか書けないことだよ」

ある日、訪問から戻ってきて「これ、記録しておいた方がいいのかな…」と迷っていた私に、
先輩がこう言いました。

「さっきの様子、あなたしか見てないんでしょ?
だったら、それは“あなたにしか書けない情報”だよ」

ハッとしました。
記録は“正解を探す作業”じゃなくて、“その場にいた自分が伝える”ことだったんです。

それ以来、私はSOAPの「型」を学びながら、
“誰かに伝えるための記録”を意識するようになりました。

新人時代に助けられたSOAPテンプレ

記録に悩んでた私が、最初に覚えたのがこの「3つの型」でした👇

  • S:「〇〇と話す」「〇〇について語る」
  • O:バイタル・表情・行動などの観察結果
  • A:看護師としての考察やリスク判断
  • P:今後の観察・ケア・報告・声かけ内容

このテンプレをスマホにメモして、毎日確認してました。
最初は型に沿って「マネして書く」でも十分。

いつの間にか、書くことに対する不安がなくなっていきました。

今、不安な人に伝えたい。

「記録が怖い」って、誰もが一度は通る道。
でも、そこで挫折しないでほしい。

あなたの視点、あなたの気づき、あなたの言葉でいい。
誰かのケアを支える一文になるから。

だからこそ、“正解”よりも“伝わる”記録を目指してみてください。

まとめ|「書けない自分」じゃなく「書けるようになる自分」を信じて

最初からうまく書ける人なんていません。
書くたびにうまくなって、理解が深まって、ケアの質も上がっていきます。

私のように、「書けない」が「楽しい」に変わる瞬間が必ず来ます。

\あなたは一人じゃない。保存して、明日のあなたの支えに。/

-仕事のこと
-