「病棟と訪問看護、どっちが自分に合ってるんだろう…?」と悩んでいる看護師さん、多いですよね。
この記事では、現役訪問看護師“なすこ”が実体験を交えて、病棟看護と訪問看護の違いをわかりやすく比較&解説します。
病棟看護と訪問看護の違いとは?
まずは、勤務場所や働き方、サポート体制など、基本的な違いを以下の表にまとめました。
比較項目 | 病棟看護 | 訪問看護 |
---|---|---|
勤務場所 | 病院・クリニック | 利用者の自宅や施設 |
勤務形態 | 2交代・3交代制 | 基本は日勤。オンコール体制あり |
対応する人数 | 複数名を同時に看る | 1訪問につき1名対応 |
サポート体制 | 医師・看護師・他職種と連携 | 基本的に1人で対応(報告・相談体制あり) |
病棟看護のメリット・デメリット
◎ メリット
- 教育体制が充実しており、未経験やブランク明けでも安心
- 急性期~慢性期のさまざまな症例に関われる
- チーム体制で安心感がある
△ デメリット
- シフト制により生活リズムが崩れやすい
- 多忙な業務や急変対応で心身の負担が大きい
- 人間関係・上下関係のストレスがある場合も
訪問看護のメリット・デメリット
◎ メリット
- 基本的に日勤中心で、家庭との両立がしやすい
- 利用者一人ひとりとじっくり関われる
- 生活全体に寄り添った看護ができる
△ デメリット
- 1人対応が多く、判断力や責任が求められる
- 訪問先の環境が多様(ペットや整理整頓されていない家庭など)
- 新人のうちは孤独を感じやすいことも
向いている人の特徴
病棟看護に向いている人
- 協調性があり、チームでの連携を大切にしたい人
- 忙しい中でも複数業務を同時進行できる人
- さまざまな症例を経験し、専門性を高めたい人
訪問看護に向いている人
- 自分の裁量で考えて動ける人
- 柔軟に対応することが得意な人
- 利用者とじっくり向き合いたい人
体験談|病棟から訪問へ転職して感じたこと
私“なすこ”は、もともと急性期病棟で勤務していました。やりがいはありましたが、夜勤とシフト制で心も体もクタクタに…。
出産後、育児との両立を目指して訪問看護に転職。
最初は「ひとりで訪問なんて大丈夫かな?」という不安もありましたが、チーム内での相談体制や記録システムがしっかりしており、今では「この仕事は私に合っている」と実感しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 訪問看護は未経験でも働けますか?
A. はい、可能です。研修制度が整っている事業所も多く、ブランクがある方や未経験者でも安心して始められる環境が増えています。
Q2. 訪問中にトラブルが起きたらどうするの?
A. 基本的には、携帯やタブレットで管理者や医師と連絡が取れる体制が整っているので、1人で全てを抱え込む必要はありません。
Q3. 子育て中でも働きやすいですか?
A. はい。日勤のみ・直行直帰・残業少なめの事業所もあり、子育て中のママナースにも人気です。
Q4. 給与や待遇はどう?
A. 病棟と同程度またはそれ以上の給与水準の事業所もあります。オンコール対応の有無などで変動します。
まとめ|自分に合った看護スタイルを選ぼう
病棟看護と訪問看護には、それぞれ異なるやりがいや大変さがあります。
大切なのは、「自分がどんな働き方をしたいか」に気づくこと。
あなたのライフスタイルや価値観に合った働き方を選ぶことで、看護師としてのキャリアも、人生そのものももっと豊かになるはずです。