こんにちは。現役ママナースの“なすこ”です。
今回は、看護師の新しい働き方として注目されている「訪問看護」について、実際に働いている立場からリアルに解説していきます。
訪問看護とは?病棟との違いを解説
訪問看護は、看護師が患者さんの自宅や施設に直接訪問して、医療的ケアや生活支援を行う在宅医療の一環です。
病棟勤務との大きな違いは、以下のような点です:
- 1人で訪問し、看護判断を行う
- 利用者の生活背景や家庭環境に深く関わる
- 時間や訪問先が日々異なり、柔軟な対応が必要
その分やりがいや達成感も大きく、「生活に寄り添う看護」をしたい方にはぴったりなフィールドです。
訪問看護に向いている人の特徴
訪問看護はすべての看護師に向いているとは限りません。では、どんな人がこの仕事に適しているのでしょうか?
- 自分で判断し、主体的に動ける人
訪問先では基本的に一人。緊急時の判断力やアセスメント力が求められます。 - コミュニケーション力が高く、信頼関係を築ける人
患者さんやご家族と長期的な関係を築くことが重要です。 - スケジュールの変化やトラブルに柔軟に対応できる人
急なキャンセルや訪問内容の変更など、イレギュラーは日常茶飯事。 - 生活背景や人生そのものに関心を持てる人
病気だけでなく、その人の暮らしに寄り添う姿勢が大切です。
特に、ママナースやワークライフバランスを重視したい人には、柔軟な働き方ができる訪問看護は魅力的な選択肢になります。
訪問看護に向いていない人の傾向
一方で、次のようなタイプの方は、訪問看護の働き方にストレスを感じやすいかもしれません。
- 常に誰かと一緒に働きたい人
基本的に単独行動が中心なので、孤独を感じる可能性があります。 - 変化やマルチタスクが苦手な人
訪問・記録・報告・連絡と、業務は多岐にわたります。 - トラブルや責任の重さに不安を感じやすい人
緊急時や判断が求められる場面では、冷静な対応が必要です。 - 整理整頓されていない環境が苦手な人
訪問先には動物がいたり、生活感の強い空間があったりするため、清潔感に敏感な人には合わないこともあります。
ただし、これらに当てはまるからといって諦める必要はありません。事業所によっては研修制度やチームサポートが充実しており、苦手をカバーできる体制があるところも多くあります。
実際に働いて感じた“向き不向き”リアル体験談
私自身は「訪問看護は自分に合っている」と実感しています。理由は:
- 子育てと両立しやすい勤務体系(直行直帰、フレックスタイム)
- 一人ひとりの生活に寄り添える実感がある
- 利用者との関係性が深く、やりがいを感じる
もちろん最初は不安もありました。でも、「自分で考えて動く力」が自然と身につき、今では病棟とは違う看護の楽しさを感じています。
訪問看護に向いているか不安な人へ伝えたいこと
「私にできるのかな?」と不安になる方も多いですが、最初から完璧にできる人はいません。むしろ、多くの訪問看護ステーションでは、先輩が同行してくれたり、相談しながら対応できる体制が整っています。
大切なのは、“生活に寄り添いたい”という気持ち。
この気持ちがある人であれば、少しずつスキルを身につけながら、必ず現場で活躍できるようになります。
まとめ|自分の価値観とライフスタイルに合うかがカギ
訪問看護は、「1人で訪問する責任」と「患者さんと向き合う深さ」が魅力でもあり、難しさでもあります。
向いているかどうかは、あなたの看護観やライフスタイルに合うかどうかが重要です。
もし今、「少しでも興味がある」「チャレンジしてみたい」と思っているなら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。